アイドルマスターXENOGLOSSIA 悠久の旅人〜Dear boy 別解釈 千早はどうインベルを見ていなかったのか


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悠久の旅人~Dear Boy

悠久の旅人~Dear Boy

  • アーティスト:Snow*
  • 出版社/メーカー: ランティス
  • 発売日: 2007/05/16
  • メディア: CD
 

 

以前私はアイドルマスターXENOGLOSSIAのエンディング曲「悠久の旅人〜Dear boy」を最終回時点でのiDOLの正マスターの3人である春香、伊織、真の3人に絞って歌詞の考察を書きました。

 

アイドルマスターXENOGLOSSIAは悠久の旅人〜Dear boyによって完結する

https://kusa-kaiza.hatenablog.com/entry/2020/01/06/233040

 

そこでも触れたのですが23話では千早がインベルに拒絶されて悠久の旅人の2番が流れるという特殊エンディングで、2番の歌詞を読むと千早視点としてもしっくりくる所があるのです。

 

第23話 RUN!

第23話 RUN!

  • 発売日: 2017/08/01
  • メディア: Prime Video
 

 

なのでこの記事では2番の歌詞をとしてインベルを想う千早という視点で解釈した考察を書きたいと思います。

歌詞はこちらでどうぞ

http://www.kasi-time.com/item-7942.html

 

まず、永く永くつむぐというのは前の記事では歴史とか心理的なこととして解釈してましたが、千早の場合は物理的にインベル同化する……ということだと思います。

千早は最終盤、シュメルツオーフェンというシステムで人間の意志を残したまま粒子状になり、雪歩の手を借りてインベルのコア内に入り込もうとします。

まさに繊維どうしを紡いで1つの衣になるように融合する。

「やがて朽ちた体を脱ぎ」の部分もまさにシュメルツオーフェンのことを指してると思われます。

「照らし続ける」というのは千早はインベルを真っ白な純粋な心の持ち主と評し、春香からインベルを奪還した際も装甲を白に染め上げたり、最後の決戦の時も全身白のパイロットスーツを着るなど白にこだわりを持っています。

ですので千早は自分のインベルへの気持ちも真っ白な光のような純粋な心であると信じているためその光で照らしてあげる……という意味だと捉えました。

 

サビの「いつかあなたが目指した世界」とは以前千早が正マスターだった頃の、そして春香から一事的に奪還していた時にインベルが感じていたことは千早にとって悲しい事実ではない事を願っているのだと思います。

祈りは喜びをくれたというのも明白で、幼い頃から千早にとってインベルは生き甲斐でした。あずささんは若干ミシュリンクの実験体になることに抵抗があったように見えますが、千早はなんの迷いもなく実験に身を捧げてインベルに近づこうとしました。方向性を間違えてしまいましたがiDOLへの思いの強さは人一倍強いのものでした。

「まだ届かないけれど Truth 信じていて」もインベルに拒絶されようとインベルは待ってると思い込みたい千早の心情表しています。

 

2番全体を千早視点から解釈してみると以上のように思い込みが強いような印象を受けます。

春香は以前の自分の様に外の世界を怖がっていたインベルをやよいという親友と過した経験を活かして、励ましたり鼓舞したりゲームしたり故郷に興味を持ったり整備中にこっそり見に行ったり会えない時も自分の声を聞かせようとしたりして積極的にインベルのことを知ろうとし心を通わせゆっくり関係を築いていきました。

一方千早は自身がインベルに拒絶されていると信じたくない上にiDOL技術者に育てられた影響もあってか心を通わせると言うよりどこか理屈っぽく理論建ててiDOLとの融合を目指していて、インベルが得るべき外部からの情報を遮断したりシュメルツオーフェンで物理的に融合しようとしていました。インベルの性格も16年も離れていたのにも関わらず昔の印象のまま真っ白な純粋な心と評しインベルが心を閉ざしてた時間を埋めるようなコミュニケーションもとらずインベルの感覚を奪って破壊行動をさせました。

そんなものは愛と言うより思い込みのエゴであるという事が歌詞を千早視点から読み解いてみてより浮き彫りなった様に感じました。

 

 

この解釈だとしっくりは来るのですが1番と3番が春香とインベルの確かな絆の歌詞としか取れないので間の2番に受け入れられる想いではなかったことが作品内で明示されている千早のことが入っていると、より千早が惨めに見えてしまうのでやはり私は伊織や真にスポットを当てた解釈の方がどちらかと言うと好きですね。

 

よろしければ感想お願い致します。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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