アイドルマスターXENOGLOSSIA(ゼノグラシア)は悠久の旅人〜Dear Boyによって完結する
はじめに
今もなおメディアミックスアイドルゲームのトップを走り続けているTHE IDOLM@STERシリーズ、通称アイマス。
アイドルアニメとしては2011年の「THE IDOLM@STER」がありますが、これを遡ること4年前。
2007年にTHE IDOLM@STERシリーズはアニメ化していました。しかもロボットアニメとして。
その名こそアイドルマスターXENOGLOSSIA(ゼノグラシア)。
私はこの作品がとても好きで、「オススメのアニメは?」の様な質問に答える場合は必ずこのアイドルマスターXENOGLOSSIAの名を挙げ続けています。
そこまで惚れ込んだ理由はいくつもありますが、最も大きな理由は1周目に最終回を観た後に歌詞を眺めながら聴いたエンディングソングの「悠久の旅人〜Dear Boy」でした。
私はリアルタイムでXENOGLOSSIAを追っていたわけではなくDVDでの後追いだったですが、OPもEDも飛ばさない派なのでこの悠久の旅人は毎回聴いて体に染み込んでいました。しかしながら抽象的な歌詞のため漠然と曲と映像の綺麗さに魅了されていただけでした。
しかし最終回まで観てようやくその抽象的な歌詞の意味が本編と繋がり、この曲こそがこの作品の真のエピローグなのではないかと気づき、いたく感動したのです。
本記事はそんな自分が悠久の旅人〜Dear Boyから感じた考察を書き記し広めると共に、「こういう解釈もできるのではないか?」と他角度からの意見も伺いたく発信するものです。
よろしくお願いします。
歌詞はこちらでご覧下さい
http://www.kasi-time.com/item-7942.html
また、当記事は重大なネタバレを含む為、全話観た後に読む事をオススメします。(まあ13年前のアニメにネタバレもどうもない気もしますが……)
以下ネタバレ注意
時を渡る聖者 春香からインベルへ
歌い始めの孤独に泣いていた時を渡る聖者とは春香からみたインベルだと考えています。
インベルは16年前の夜明けの紫月以降地下に眠り続けていた、それを聞かされた春香がインベルのことを孤独と捉えるのは自然だと思います。
そしてサビの二人の目印となる瞬く軌道とは最終回でアウリンと同化し昼でも輝く星となったiDOL達のことと思われます。
春香が地球のどこから見上げていてもこの真実の愛を感じていてほしいということでしょう。
永く紡ぐ決して解けぬ物語 伊織、真とiDOL
2番で歌われる永く紡がれるものとはiDOL達が地球で生きた歴史のことと思われます。
最終回でiDOL達は春香、伊織、真の愛するマスター達をアウリンの中で一緒に消滅することもできたはずですが、まだまだ未来のあるマスター達に生きて欲しいがゆえに地球に返したのだと思っています。
そしてiDOLがマスター達が老いて朽ちた体を脱ぎ亡くなるまで地球を護り照らし続けることでで決して解けぬ物語となる……そういう歌詞だと考えました。
OPの「微熱S.O.S」の2番の歌詞の「永遠に紡がれる神話に惹かれる謎が隠された運命の人」と繋がる……とまで言うとちょっと拡大解釈な気もしますが。
サビからは伊織と真から見たiDOLだと考えています。
あなたが目指した世界とはiDOL達が命を投げ打って守ってくれた地球の未来が悲しみが消えた優しいものになってほしいというマスターからの思いだと捉えました。喜びをくれた願いは真は幼い頃からあずさのためにiDOLに接していたし、伊織もネーブラに追いつこうと本編の7年前から憧れ続けていました。
2人にとってiDOLは長い間生きがいだったと思われます。
「まだ届かないけれど Truth 信じていて」とはDVDの特別エピローグでは伊織と真は108年前のロストアルテミス以降初の宇宙飛行士として飛び立つと記者会見を行っています。
アイドルマスターとして宇宙をに関する経験や知識を買われたのも勿論でしょうが、この2人はiDOLがまだいるかもしれないアウリンへ行くために宇宙飛行士になるために努力したのではないかと私は考えています。この2人は特に努力家として作品を通して描かれていたので容易に想像できます。
そのため「まだ届かないけれど信じていて」なのだと思います。
なんだかロックマンDASH2で地球のために宇宙へ行き取り残されたロックを助けるために宇宙を目指しているロールちゃんとトロンみたいですね。
すぐ見つけられるように強い光を放とう iDOLからマスターへ または春香からインベルへ
ラストサビでは1番のサビと似ていながらも細部で表現が違っております。
「いつも夜空に私を探して」と探す側から探される側になっており、「すぐ見つけられるよう強い光を放とう」とアウリンはiDOL達によって意図的に光っているということが示されています。
ここの歌詞はもう1つ解釈があると思っていて、強い光を放っているのはエピローグ後のアイドル活動をしている春香も同じで、精一杯自分の出来ることで輝くことで伊織や真と方向は違えど自分をiDOLに見えるようにしているのではないかとも考察しました。
本編中でも春香の可能性を広げることをインベルも賛同してたようですし。(アイドル活動のせいでインベルとの距離が広がった描写もあったが、あれは雪歩が意図的に壁を作っていた影響も大きかったためインベルはアイドル活動自体を否定してるとは言いづらい)
そして瞬く軌道は1番のサビと同じくアウリンのことを指し、「今、どこで見ているの?」と疑問系になっているのはiDOL視点からになっているため、アウリンとなったiDOLからはマスター達は直接見ることは出来ないが、真実の思いは感じている……と言うことだと思います。
終わりに
以上が私が考察した悠久の旅人〜Dear boyの歌詞の意味です。
はじめに述べた通り正解では無いので人によっては違う意見も生じると思います。
その際はTwitter等にご意見ご感想お願い致します。
特に2番の歌詞については悩んだ末最終回の正マスターに絞って書きました。
23話では千早がインベルを失い2番が流れる特殊エンディングでしたので、2番は千早からみたインベルを歌っているのではないかとも思えます。
実際その方がしっくりくる所もあります。
しかし他の部分は本編後の事を歌っていると私は考えているので本記事では上記の考察を載せました。
千早解釈の方はまた別記事を書こうかとも考えています。
千早視点考察記事書きました。
https://kusa-kaiza.hatenablog.com/entry/2020/01/22/235514
この記事はアイドルマスターXENOGLOSSIAのネタバレ前提の記事ですが、いつか未視聴の方に向けたプレゼンの様な記事も書いてみたいですね。
繰り返しになりますがTwitterなどでご意見ご感想お願い致します。
この記事が実質的に初めての記事ですので所々稚拙な文もあったかと思いますがここまで読んで頂きありがとうございました。